公務員はブラック!?知られざる労働環境のホントウのところ
お疲れ様です、武田です。
今回は元公務員である私が在職時代に感じた
公務員の労働の実態について
お伝えしていきます。
コロナで民間企業が大変だから、
「新卒で公務員になろう」
「県庁・市役所などに転職したい」
と考えている方に対して特に、
参考になればと思い、書きました。
*9時5時で働ける
*休みがきちんととれる
*毎月ちゃんとお給料をいただける
このようなことを、
団塊の世代より上の年代の方から
言われたことのある方はいらっしゃると思います。
公務員の勤務・労働について
そんな風に言われたら、
まったりと働けて、不景気でもお給料が満額発生する
理想的な労働環境をイメージされることでしょう。
このような夢や希望を壊すことにはなりますが、
断言します。
このようなことはありません。
あなたが思っている以上に、公務員の労働環境は
よろしくありません。
今回は、以下の3つの点からこの理由について
お伝えしていきます。
①人事が運によるところが大きい
②サービス残業が当たり前
③仕事ができる人に仕事が偏る
そして、最後に
現在公務員である方に向けて、
今後はどうしていくのがよいのか?について
お伝えしてまいります。
①人事が運によるところが大きい
これは公務員に限らないことですが、
自分がどこの部署に配属されるかを
コントロールすることができません。
現在、コロナウイルスが流行っていますが、
保健所などで働かれている方は非常に大変です。
私の公務員の知り合いにも、
現在保健所で働いている方がいますが、
毎日出勤する前は胃が痛くなると言っています。
非常にストレスフルな環境の中で
勤務されていることがうかがい知れます。
さらに、別の部署から兼務という形で一時的にコロナ対応の部署に
配属されるケースもあります。
重症でない感染者が滞在するホテルでの勤務を
命じられることもあるそうです。
紙1枚の辞令で、死と隣り合わせの場所に
行かされることが普通にあるのです。
一定の役職以上になると、
台風や地震、川の氾濫などが起きた場合
家族を放っておいて、
公務にあたらないといけません。
まったりと事務仕事ができるから公務員になるというのは
過去の話なのです。
※自衛隊や警察・消防の方には、日々命をかけて働いてもらっています。
高い志をもって仕事をしてもらっていることには本当に感謝しかありません。
②サービス残業が当たり前
公務員は、法に基づいて仕事をしています。
なので、
仮に残業をしたとしても
法律に従って残業手当が完全に出ると
思っている方もいると思います。
しかしながら、これは誤りです。
残念ながら、残業手当が完全に出ないケースもあります。
もう少し正確に申し上げるとすれば、
予算がある限り残業手当は出ますが、
この予算が尽きたら残業手当が出ないというのが正しいです。
部署によって、年間の残業代に関しての予算が決まっており、
その予算内でどの部署も残業代をどうするかのやりくりをします。
想定外の仕事が増えた場合、残業をせざるを得ず、時間外に仕事をします。
ですが、残業予算が尽きればサービス残業となります。
残業代をきちんと支払おうということを国を含めて各省庁は言っています。
しかしながら、労働関係の管轄の大本である厚生労働省ですら、
きちんと残業代を支給できていないのが現状です。
③仕事ができる人に仕事が偏る
最近は、公務員でも優秀な若手職員が増えてきました。
ExcelやWordをある程度使えることもあり、
若手職員の事務処理は早いです。
それに引き換え、いまだに年配職員の中には
「パソコンは無理!」という方もおられます。
21世紀となり、20年が経過しましたが
パソコンが無理でも通用してしまうのが公務員の世界です。
当然ですが、そういった方々にはたいした仕事はまわってきません。
この尻ぬぐいを仕事ができる人たちが日々こなしています。
「自分の2倍以上のお給料をもらっているのに、
あの仕事しかしないの?」
という状況はどの部署でも見られる光景です。
非能力主義で年功序列。
これが公務員です。
あなたができる若手職員だった場合、
この状況を苦痛と感じるケースは多いことでしょう。
解決策・打開策はあるの?
では、このようにならないためにはどうしたらよいのか?
打開策は2つあります。
打開策その① 公務員にそもそもならない
これが1番の解決策です。民間企業で働いたり、自分で事業を行ったりすれば、
今回ご紹介した3つのことに悩まされることはかなり減るでしょう。
親御さんから公務員をすすめられたら、親の言うことを鵜呑みにせず、
自分で公務員になるかどうかについて熟考すべきです。
打開策② 残業をしないようにする
次の打開策は、「あの人は絶対に残業をしない人」と
周りに思わせることです。
残業はしません、できません、と公言することもまた1つの方法です。
公務員は99の声なき声よりも、
1つの大きな声を聴く傾向にあります。
強く主張されると何も言えなくなる公務員の特性を
逆手にとるのです。
定時までしっかりやるのは当然ですが、
それ以上はシャットダウンするようにしてください。
残業を押し付けられることがかなり減ります。
周りからは嫌な人間に思われるかもしれませんが、
こればかりは仕方がありません。
それよりも自分を守ることを優先してください。
最後に
公務員は残念ながら旧態依然です。
思いのほか体育会系で気合や根性論がはびこっています。
そして、仕事量は年々増えており、
労働環境は劣悪になる一方です。
こんな大変な時代だからこそ、
公務員を選択肢に入れる方も出てくるでしょう。
ですが、安易な選択によって公務員となり、
身も心も削る毎日を過ごしてほしくないと強く思います。
これからも随時、
元公務員として公務員に関する記事を書いていきます。
この記事が読者さんのお役に少しでも立てれば幸いです。
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。